低インスリンダイエットとGI値と春雨

低インスリンダイエット?

「低インスリンダイエット」って、名前は聞いた事あるけど、具体的に何なの?という話。
簡単に言うと「血糖値がなるべくあがらないように食事をすれば、糖を脂肪に変える働きをするインスリンが出ないので、太らない!」という話なんだけど、さらに具体的なことを、「GI値」というのを絡めてまとめたい。

きっかけは春雨

先日、春雨は本当にダイエット食に向いているのか?という話をした。
その時は主にグラムあたりのカロリーが低い事、食物繊維が豊富な事を挙げてまとめた。
だけど、さらに調べてみるとそれ意外に「GI値」がとても低い!という事を発見。よりダイエット向きだということが分かった。
なぜ「GI値」が低いとダイエット向きなのか?説明しましょう。

まず、「GI値」とは

GI値はグリセミック・インデックスとも呼ばれる。簡単に言うと、食品ごとに「食べたときに血糖値の上昇する早さ」を表した指数。
炭水化物は消化されると、糖になる。その糖になるまでのスピードを表した指数が「GI値」なわけだ。

糖になるまでのスピードが速い(GI値が高い)食品を食べると、血糖値が急激に上昇することになるので、太ってしまうのだ。
…え、なんで血糖値が急激に上昇すると太るんだよ!?

それには、「インスリン」が深く関わっている。

インスリンとは

インスリンは血糖値が上がりすぎないように働くホルモンである。
血糖値が急激に上がると、インスリンは血糖値を下げようとする。その下げる方法というのが、なんと糖を脂肪に変える事。
糖を脂肪に変える事で、その分血液中の糖が減って血糖値が下がるという仕組み。
つまり、血糖値を下げようとインスリンが働けば働くほど、脂肪が増えてしまう!というわけだ。だから血糖値が上がりにくい物を食べるようにすればインスリンが働かず、脂肪は作られにくくなる。

ここまで言えばお分かりかと思うが、
先ほどの「GI値」(食べたときに血糖値の上昇する早さの値)を参考に、血糖値が上がりにくいものを食べれば、糖を脂肪に変えるインスリンが働かないから太らないはず!というのが「低インスリンダイエット」なのだ!

「GI値」を見てみよう

こちらのサイトのGI値リスト(http://www7.plala.or.jp/pon31/gi.html)を見て欲しい。
あくまで目安とのことだし、右側と左側でショートケーキのGI値が違ったりするのでこれを信用してよいかは各々の判断にお任せしますが、参考にはなるはず。とりあえず個人的に注目すべき点は、
・穀物系はやっぱり高い(糖に変化するのは炭水化物なので当然)
・白米より玄米の方が低い(精白してないぶん食物繊維等が多いかららしい)
・ジャガイモ、人参高い
・豆類は比較的低い。
・きのこ類も低い。
・甘いもの食べるなら果物が良いかも
・春雨低い!

ところで気をつけなきゃいけないのは調理方法によってGI値は変化するという事。煮込んだりすりおろしたり、吸収されやすい状態になるほどGI値は上がるようだ。例えばいちごは比較的GI値が低いけれどこれは生でそのまま食べた値なので、煮詰めてイチゴジャムにしたりしたらもっと値は上がるだろう。

GI値だけじゃない

要は血糖値が急激に上がらないようにする、というのが基本なのでGI値がある程度高くても
・なるべくゆっくり食べる
・食物繊維を多く含む食材と一緒に食べる
などによって血糖値の上昇を緩やかにすることができる。
逆にGI値が低ければいくらでも食べていいというわけでもない。それにGI値が低いからといって春雨ばっかり食べていたらおそらく栄養に問題があるし。

必ずしも、GI値の高い物は食うな!という事ではなくて、「血糖値を急上昇させない」ことが大事なのだ。

まとめ

・インスリンは血糖値を下げるために糖を脂肪に変える!
・なので血糖値を急激に上昇させないことが大事!
・そのために、食べたときに血糖値の上昇する早さ「GI値」を参考にしよう。
・それこそが「低インスリンダイエット」だ!

とにかくGI値という観点からも春雨が有能である事が、これで伝わったでしょうか!

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