カエルを食べた話

カエルを食べた話





久々に会った友人と、前から行ってみたいと思っていた渋谷の「麗郷」という台湾料理店に。
すごくお腹が減っていたわけじゃなかったのであまり食べなかったんだけど、何か爪痕を残さないと帰れないと思って、食べたことの無い料理に挑戦してみることにした。

何か面白いのないかなー、豚料理、鶏料理、麺料理・・・と並ぶメニューの中でひときわ目立っていたのが「蛙料理」という項目。
えっ、カエル。食べてみたいような、怖いような・・・。

蛙料理の項にあるのは

・炸田鶏(蛙唐揚)
・紅焼田鶏(蛙の煮込)
・田鶏湯(蛙のスープ)

の三種類。蛙の煮込と蛙のスープは鍋の湯に浸かるカエルの画が浮かんでしまってキツイので、きっと衣がついていて跡方が薄いであろう「炸田鶏(蛙の唐揚げ)」を注文。
そうか、蛙って「田鶏」って言うんだ。田んぼの鶏肉ってことだろうか。

しばらくして「炸田鶏」が運ばれてくる。
見た目はカエルの形丸ごとではなくてひと安心。鶏の唐揚げに近い形状に、ソースがかかっている。

そして匂いが強烈・・・!
といってもカエルの匂いじゃなくてニンニクの匂い。ソースに使われているニンニクの量が半端じゃない。
これだけニンニク使わなきゃいけないなんて、カエルの肉自体がとんでもなくクサいのでは・・・?
と思ったんだけど、そうでもなかった。

写真

口に入れて噛んでみると、「田鶏」の名のとおり、食感は鶏肉に近い。
鶏のムネ肉の繊維感を強くして、そのかわり密度を下げたような感じ。
やっぱり水に浮かなきゃならない生き物だから、鶏より軽くできているのかもしれない。
ニンニクが強いので「カエルの風味」はいまいち分からないんだけど、ゼロではない。僕は頭の中で引き算をしてみた。
以下のような方程式である。「口の中に広がっている味」-「ソースの味」=「カエルの味」

唐揚げを食べた時の味からこのソースの味を除外すると残るのがカエルの味であろう。ということ。

ソースが薄いところだけをかじってみたり、逆にソースだけを舐めてみたり。
かすかに、なんとなく鶏とは違う、水棲生物の味がするような気がした。
それとどうしてもやっぱり、ぴょこぴょこ跳ねるカエルの肌の質感とか、スイスイ泳いでいる足の動きとか、想像してしまう。
そのせいで実際に味覚として感じている味より余分にマズく感じてしまった気がする。
カエルのせいか大量のニンニクのせいか、食べ終わったらものすごく胃もたれした。
この「炸田鶏」は多分もう二度と食べないけれど、面白いお店でした。
台湾っぽさを気軽に味わえる気がします(台湾行ったことないけど)。
ぜひ行ってみてください。