最近、kodakのDC215という1996年ぐらいに発売の中古デジカメを出掛ける時に持ち歩いている。20年前のカメラである。
単三電池を4本も使うし、今のデジカメに比べるとかなり重くて大きいし、動作も遅い。画素数も109万画素。アイフォンが1200万画素数だそうだから、1/10以下である。いわゆる名機と呼ばれるような代物でもないし、ビンテージカメラとして価値があるような機種でもない。ネットオークションで500円だった。だけどそれで撮れる写真が妙に気に入っている。
「アイフォンじゃ撮れない」カメラ
そもそもなぜ古いデジカメを買ってみようと思ったかというと…アイフォンのカメラが原因だ。アレがあまりに高性能なものだから、普通に写真を撮る分にはアイフォンのカメラで十分だと思うようになってしまった。だからわざわざ携帯と別に持ち運ぶのは「アイフォンでは撮れない写真が撮れる」カメラでなければならないと思うようになった。
もちろんプロや本格的に写真が趣味の人はアイフォンのカメラより高性能で高機能なカメラを使えば良いのだけど、そういうカメラを買っても豚に真珠状態になる事は分かっている。僕はただ今まで使っていた「普通のデジカメ」がアイフォンによって無用の長物になってしまったのがなんだか悔しいけるだけだった。だから「アイフォンでは撮れない写真」ならなんでもいい!アイフォンより極端に性能の低いカメラならどうだ!?という発想に至った。
写ルンですがツラくなり…
まず最初に思いついたのは使い捨てのカメラ(写ルンです)。写ルンですをまとめ買いして出掛ける度に持っていく、というのを2年ぐらい続けていた。しかし現像してデータ化するのが面倒な上に取れる枚数に制限がある、しかも全部撮り終わらないと撮った写真を見れないのが煩わしくなり…
紆余曲折の末たどり着いたのがこのカメラだった。kodak DC215の詳しいスペックはこちら。http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/digital/cameras/dc215/index.shtml
そして最後に、このkodak DC215で撮った写真をいくつか載せておきます。写ルンですとも違うけど、アイフォンとも違う。今の風景なのに20年前みたいな…独特の雰囲気がある低画質な写真という感じが伝わると嬉しいです。本当は友人と撮った写真の中にもっといいやつあるんですが、友人の顔をネットに載せれないので、風景っぽいやつにしておきます。